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ニチモのプラモデル
伊号潜水艦
- 日模の伊号潜水艦
ニチモ初のプラスチックモデルキット。このキットについては、「模型探偵団」の明石小五郎さんが、 ブログ にて詳細な調査内容を解説されており、必見。キット発売時期も「プラモデル50年史」をはじめとする書籍等で通説 とされている昭和34年2月でなく、3月であることをあきらかにされただけでなく、同時期のマルサンノーチラス、ＮＢＫ ノーチラス、ニチモの伊号潜水艦の発売時期や、さらに遡って、日本最初のプラスチックモデルを開発した「日本プラスチックス」 について非常に詳細に解説されている。
また、ノーチラスと伊号潜水艦のキット比較については、 LIONさんの「創製を翔けた模型屋たち」 にも詳しい。
これらのことは、Webの片隅にある当ページにいらした方は、すでにご存じとは思うけれど。 しかし、特に明石小五郎さんのたいへんご苦労された調査のことは、やはり記しておかなくてはならない。
※1959年3月発売 定価100円
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おもりの上の白い棒状のものは、空気室調整用のストローキット入手時、ゴムひもは付属していませんでした。 |
ニチモの１００円キットたち
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- ニチモの世界傑作機シリーズは62〜63年ころの発売。
1/65〜1/70の箱スケールには、艦船の30cmシリーズと共通するような発想を感じる。橋本喜久男氏のカラーガイド（付属しないキットもある）と、 他社の1ランク上を行く自在球組み込み型スタンドも魅力。ゼロ戦２１型と５２型は全くの別金型の製品。
セイバーのみは、傑作機シリーズに先行する1960年の発売。おそらく1963年の2版時に、箱絵が米軍マーキングの機体に変更された。
傑作機シリーズなどに付属するモデルスタンドは別売りもされていた。タグに記載された社名が「日本模型」でなく、「日本模型航空機工業株式会社」 であるところを見ると、1960年ころの発売か。
セイバーには、北海道の胆振地方に住んでいた中高生のころ、千歳基地から飛び立ったと思われる機体を、校庭などから見上げた思い出がある。余談。 - 1/72スケールシリーズ 雷電21型。64年11月発売。ボックス画は橋本喜久男氏。後年まで長らく使われた見慣れた画だ。しかし初期版と、後のキットにはディスプレイスタンドに相違がある。
初期版はベビーモーターが組み込みできるだけでなく、単一電池をバランサーにして、ディスプレイベース上を旋回飛行させられる。 この楽しいギミックは、雷電初期版のみ付属のようで、以後は透明スタンドに変更されている。
シリーズNo.2は96艦戦で、雷電と同時発売。可動箇所はフラップとラダー。箱書きには"WORKING MODEL"の表記があるが、旋回スタンドではなく透明スタンドが付属する。
ミニベビーの組み込みもできない。
1960年発売※1 定価100円橋本喜久雄氏のタッチの箱絵だが、サインは見当たらない |
1960年発売※1 定価100円セイバー キット内容 |
世界傑作機シリーズ1962年12月発売 定価100円 画 橋本喜久男氏 |
1962年12月発売 定価100円世界傑作機シリーズ 画 橋本喜久男氏 |
世界傑作機シリーズ1962年12月発売 定価100円 画 橋本喜久男氏 |
世界傑作機シリーズ1963年12月発売 定価100円 画 橋本喜久男氏 |
世界傑作機シリーズ1963年12月発売 定価100円 2版? 画 橋本喜久男氏 |
世界傑作機シリーズ1963年12月発売 定価100円 画 橋本喜久男氏 |
世界傑作機シリーズ1962年11月発売 定価100円 画 橋本喜久男氏 |
発売時期不詳 定価不詳傑作機シリーズのスタンドは別売りもされていた。 |
1/72スケールシリーズ1964年11月発売 定価100円 画 橋本喜久男氏 |
1/72スケールシリーズ1964年11月発売 定価100円 画 橋本喜久男氏 |
※１「日本プラモデル50年史」本文によると1960年。付録CD-ROMには、初版の発売年次は収録されてなく、
２版の発売年次と思われる1963年12月が記録されている。
ニチモの１００円キット
- 1/15 スーパーカブ
ニチモの１００円飛行機と箱サイズが同じキットは、他にベル４７ソニー号、ＤＣ−８、Ｍ４６パットン、 ホンダスーパーカブがある。いずれも入手困難。下に掲げたカブのキットは某オークションにて入手。箱は破れ、説明書なし、ヘッドライトレンズ欠品、組み途中だけれど、 当時の本田技研のリーフレットもついて、わずか９ドル９９セントだったので、とてもうれしかった。他の３キットも入手したいけれど、チャンスはくるだろうか。（ベル４７は2022年に入手） スーパーカブ２版は２０２３年に入手。やっぱり組み途中。
1963年12月発売 定価100円 |
キット内容（組み途中） |
発売時期、価格不詳 輸出版 |
インスト（輸出版） |
- ベル４７ ソニー号
ソニー号は、日本では1957年に放映された米国ＴＶドラマ※１「ソニー号空飛ぶ冒険」に登場するベル４７Ｊヘリコプターの愛称。
番組そのものは私の誕生以前のため見たことがないが、「懐古趣味」さんのブログによると、 ”ヘリコプターの特質を最大限にいかした冒険物語”だそうである。このドラマの原題は”Whirlybirds”で、米国版wikiによると 使われたヘリは番組初期には機体カバーのないベル４７Ｇ、番組後期は機体カバーつきのベル４７Ｊレインジャーで、ニチモのキットはこの機体のモデル化となる。なお、機体カバーのないＧ型は 南極観測船の「ふじ」や「しらせ」にも搭載された。ベル４７は古くはイタレリ、近年はフジミからキットが出ているが、いずれも機体カバーのないＧ型であり、ニチモのＪ型は希少かもしれない。
ベル４７Ｊソニー号のキットは、初版が1959年12月と、日本プラモデル史の最初期キットのひとつ。入手した初版箱には「日模の美しいスタンドが別に販売されて居ります〜云々」の紙片が入っていてスタンドのパーツがなく、 初版時にはスタンドが同梱されていなかったことを窺わせる。２版からはクリアブルーのスタンドが同梱されているが、初版にももしかしたらスタンド同梱版があるかも知れない。
細かいところでは、初版はメインローター主軸がランナー上にはなく、別に１パーツが同梱されていたが、成型の手間なのか、２版からはランナー上に主軸を左右分割した２パーツが配置されている。 また、２版の輸出版も別に入手したが、輸出版ではデカールが国内版より大判となってＳＯＮＹの文字がない。スタンドも同梱されていない。 インストは初版、２版、２版輸出版でそれぞれイラストが異なり、ニチモのていねいな商品づくりを偲ばせる。
1959年12月発売 定価100円 |
キット内容パーツ袋は失なわれた状態で入手したため、リパックしている |
1960年代 定価100円ベル社が当時発行したパンフレット表紙に、箱絵と全く同じ構図の写真が使われている。 |
キット内容保管状態が非常に悪く、細かなほこりがパーツ袋に侵入している。 |
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国内版より大判 |
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ニチモの艦船キット
- 1/750 大和、武蔵
ニチモの1/750大和、武蔵。プラモデル50年史の誌上では1960年発売と記載されているが、CD-ROMには1963年発売で収録されている。 いずれにしても、1/200大和に連なるニチモ最初の大和、武蔵のキット。大和はメタリックグレー、武蔵はスカイブルーの成型色となっている。
各パーツを比較すると、上部、下部船体は完全に同形状でかつ金型に由来すると思われる小傷が同位置にあるなど同一金型と思われるが、 大和は舷側に接着する別パーツが用意されるほか、展示台を含む一ランナーが武蔵とは別金型で成型されており、展示台や艦橋まわりの形状に違いが見られる。 完成品で雰囲気の違いを確認したいところだ。これら成型色や一部パーツの別金型化で、ニチモが大和・武蔵の差別化を図っていたことがわかる。
また、大和、武蔵とも上部船体の第一砲塔にスイッチが仕込まれ、砲塔ごと木ねじで甲板へ固定する組み立てになっているが、これは、工作精度の低い子供による組み立てで、 スイッチの接触不良やリード線の外れが発生した際、それに対処するための配慮と思われる※。 ただ売れればよいというわけではなく、長く遊んでもらいたいという当時のニチモの考え方が、垣間見えるように感じた。※ オークション画像等を検索すると、第一砲塔基部がネジ止めでなく、艦体上部パーツに一体成型されている版がありました。当初一体成型だったものが、スイッチメンテのために基部が別パーツ化されたと推察します。
1963年12月発売? 定価330円
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1963年12月発売? 定価320円
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赤、メタリックグレー、黒の３色成型
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船体はスカイブルーで成型
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上 大和、下 武蔵。両者とも同一形状
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上 大和、下 武蔵。まったく同じ
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大和 艤装パーツと舷側パーツ
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武蔵 艦橋部品や展示台の形状、パーツ配置も大和と異なる
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- 1/500 長門
ターコイズブルーの青空に長門の艦形を際立たせる白い積乱雲が極めて自然に配置されている。 海面には白波が立ち、積乱雲とともに、美しいだけではない自然の厳しさを示し、これから開始されるであろう困難な戦闘を暗示しているかのようだ。 完全に無傷な長門は海面を高速巡航中だ。主砲はじめ各砲塔はすべて仰角を保ち、射撃観測の水観は発進直後で戦闘直前の緊張感が画面全体にみなぎっている。
青空以外は透明水彩で描画され、空の青、雲の白、船体の灰のコントラストが効いて画全体がとても美しく構成されている。 名作キットにふさわしい小松崎茂氏の傑作ボックスアートと思う。
ニチモの長門は1/500シリーズ第１作として1962年1月に発売された。多層式ブリッジや２軸スクリューなど、精密感溢れる素晴らしいキットだ（2軸スクリューは後年には廃止）。 画像のキットは、組説に1/500シリーズNo.3と記されており、63年12月の1/500大和、武蔵発売後に発売された版のようだ。
初版は1962年1月発売 定価500円
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- 1/750 フォレスタル（輸出版）
このキットは1/500大和、武蔵と同時期の63年12月発売。単三電池２本で水上を走行する。画像は輸出版。国内版もほぼ同一パッケージだが、箱サイドに和文が入る。
茶色成型の飛行甲板はこのキットを見る者に強い印象を残すが、初版では茶色以外に、グレー（艦体）、シルバー（搭載機など）、黒（ラダー、機銃など）、 オレンジ（非常用ボート、けん引トラクターなど）、緑（ブリッジの一部など）の各パーツがあり、合計６色成型。その上、艦底色の黒が塗装済みで、スクリューも先行発売の1/750大和でヒットした ２軸推進を継承、飛行甲板用のラインデカールも付属し、素組でも見栄えのする豪華仕立てのキットだ。アート画家は不詳だが、ボックストップは作戦航海中のフォレスタルがカラフルな色彩を用い、明るいタッチで描かれている。
wikipediaによると、本艦は第二次大戦後、第一世代の空母ということで、 1955年就役。全長で大和の120％以上にも及ぶ巨大な船体、甲板の形状、搭載機を見ると、戦後、わずか１０年で大戦期とはまるで別次元の艦船を開発、建造した当時の米国の国力に、驚嘆してしまう。
なお、本キットは、後年の金型改修によって、このクラスのニチモの他艦同様、一軸推進に変更され、色別に分かれていた各パーツも、甲板の茶色を除いて、同一ランナー、同一色で成型されて販売されるようになった。
1963年12月発売 定価430円
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艦底は黒に塗装されている。２軸推進。
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ボートなど。右側の上下８個は搭載機けん引車（トラクター） |
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搭載機など
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- 1/500シリーズ 武蔵
1963年12月発売。価格は長門やフォレスタルの２倍近い定価950円。63年当時の公務員初任給がおよそ12,400円※だそうだから、 現在だと数千から一万円ほどか。子供にはそうそう手の出ない高級キットだっただろう。小松崎氏の傑作ボックスアートを模型店で見て、憧れた方も多かったと思う。
しかし、美しく、勇壮な箱絵ではあるが、武蔵の悲しい運命を知る私たちにとっては、このパッケージに、やはり、どこか悲壮な感覚を抱いてしまう。描き手の小松崎氏の 思いが伝わってくるのだろうか？1963年は戦後わずか18年。おそらく、当時のこのキットを見た多くの子供はより一層強く、そのような感触を抱いたのではないか。
画は、よく見ると艦首付近には不気味にも後続の攻撃機が描かれている。また、画の左上には爆発煙があるが、ニチモの三角ロゴで隠れてしまっている。ロゴがなければどのように描かれているのか、 見てみたい。原画はどれくらいの大きさなのだろう？もはや、存在していないのだろうか？
ともあれ、キットしては、1/500で全長５０ｃｍを超す（箱書きに全長526mmとある）大型の船体で、単１電池２本と強力なマブチ３５モーターで２軸推進する。 船体手すりなど、現在では芳しくないキット評の本作ではあるが、1/750大和、1/500長門と着実に開発を進めたニチモの、当時の力作と思う。 ロングセラーゆえの後年のキット評は開発年次を考えると、酷かも知れない。
また、高額キットながら、入手した品は船体甲板部に、金型の損傷や荒れによるとみられるひっかき傷が多くある。 初期パッケージの段階での後発の傷とするなら、それは、大和と併せ、相当数の出荷があった証左とも推察できる。
なお、輸出版大和は、掲載した武蔵と同じ箱絵が使用されていることも付記しておく。
※人事院による。公務員初級（当時） 国家公務員の初任給の変遷
1963年12月発売 定価950円
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小松崎氏の別イラストが入ったボックスサイド
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- 1/500シリーズ 伊勢、日向
1964年1月に、同型艦の日向と同時発売。マブチ２５と単二電池２本を使用し、２軸推進。箱絵は小松崎茂氏。 艦載機瑞雲がカタパルトから出艦中の様子を俯瞰した構図で、航空戦艦の特徴的な外観が魅力的に描かれている。 一方、同時発売の日向は、薄暮の海を静かに航海中の艦影にブループリント風の図面をアレンジし、模型の精密感をアピールした箱絵。
伊勢は、小学５年の正月に、当時、札幌市狸小路にあった「茶谷碁盤店」（すでに閉店）にて購入した記憶があるが、1975年ころのことなので、おそらくは箱替え後の版だったろう。 当時、我が家の正月は、祖父母宅に親せきが集まり、大人たちはお目当てのデパートの福袋を買い、中身をあれこれと楽しんだり、交換したり、子供は玩具店巡りをして、もらったばかりのお年玉でプラモデルを買うのが恒例だった。 祖父母、叔父、叔母の多くは他界したが、懐かしく、楽しく思い出される。
1964年1月発売 定価550円
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1964年1月発売 定価550円
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1964年1月発売 定価550円
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1964年1月発売 定価550円
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デラックスシリーズ
- 1/35 世界傑作戦闘機 デラックスシリーズ
世界傑作戦闘機デラックスシリーズと銘打たれた、ニチモの１／３５キットはＮｏ．１が零戦５２型で６３年８月の発売。 Ｎｏ．２の紫電改は、翌６４年８月発売で、定価はともに４５０円。シリーズ名からして、各国戦闘機でのシリーズ化も念頭に置いていたようだが、 残念ながらシリーズはＮｏ．２で終了している。フラップ、ラダー、エレベーターが可動で、キャノピーもスライドし、上げ底ながらコックピットとパイロットも付属する。 モーターが組み込みでき、プロペラ回転と地上滑走？が楽しめる。指定モーターは、他キットでもあまり使われていない、 おそらくマブチから市販された唯一？の両軸モーターであるところのマブチ１２。そのモーターの片軸がプロペラに直結され、もう片軸が走行用尾輪に用いられる。 なお、走行用尾輪は胴体内に格納でき、ディスプレイ時に実感が損なわれないよう配慮されているのがニチモらしい。 モーター用電池は、取り外し可能な増槽内に格納され、スイッチはなく、増槽を胴体に取り付けるとすぐにモーターが回る設計となっている。
本シリーズの再販品はモーターレスだが、長期間発売されていたため、現在でも零戦、紫電改とも安価に入手できる。
1963年8月発売 定価450円
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1963年8月発売 定価450円
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1964年8月発売 定価450円
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モーター周りの組み立て
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完成図
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透明ムスタング
- ニチモの１／４８透明ムスタング。５０年史によると、１９６４年１２月発売。コグレ版の透明ムスタングは同年８月なので、先行したのはコグレ。
両社とも１／４８のＰ−５１Ｄ型で、モーターライズでプロペラが回る。各舵面可動、車輪収納の可動ギミック、３５０円の価格まで同一。
ニチモのモーターライズは、モーターがムスタング機体内でなく、ディスプレイのスタンド軸に納められている。モーターからプロペラまでの動力伝達は、
モーター回転軸をゴムパイプとシャフトでムスタング胴体内へ導き、プロペラ軸に打ち込んで胴体中央まで延長した別シャフトと、長スプリングでつなぐ仕組み。
プロペラ側シャフトは、接触によるプラの摩滅と軸のブレ防止のため、胴体に固定された金属パイプの中を通る工夫もされている。
ただ、この構造上ムスタングの機体とスタンドは一体となり、機体をスタンドから取り外すことはできない。壊れやすかったのか、２版からはモーターライズが廃止された。
比較のため、コグレの透明ムスタングも掲載。
1964年12月発売 定価350円発売は小暮が４か月早い。箱サイズは両社同じ。 |
赤いパーツがスタンド部品。モーターを収容する必要上スタンド軸が太い。電池はスタンド基部に収納。 |
1964年8月発売 定価350円箱絵は尾輪の収容の向きがニチモと真逆になっている。 |
モーターは機体内に収容。電池は給油車に収容。リード線とハトメで機体に接続、取り外しができる。
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ベビータンクシリーズ
- タミヤのワールドタンクシリーズと正に双璧をなすニチモのベビータンクシリーズ。箱絵は双方とも小松崎茂氏。価格も同じなら大きさもほぼ同じ。
ラインナップはニチモがパットン、パンサー、６１式、センチュリオン、スターリン、Ｍ４１、Ｍ４、タイガー、四式中戦車、Ｍ４７の１０点。 一方のタミヤは、Ｍ４２、ＳＵ５７−２、デストロイヤー、ロングトム、Ｍ２４、クルセイダーの６点。昔も今も価格は手ごろ？で、コレクションには最適。 市場に出てこないのが難点だけれども。そのうえ競り負けてばかりでサッパリ集まらない。
1964年1月発売 定価100円
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